デザインにはいろいろあります。
デザインの基本について調べるだけでもたくさんの情報を得られます。デザインの法則とか、これだけは覚えておきたいデザインのコツとかいろいろありますよね。
私もデザインを作っていて、「なんかしっくりこないな」って時に見返したりします。
そして、いろいろ試していて、わかりやすいデザインにはこれがあればいいなとふと気づいたことがありました。
この回では、それについて簡単にお伝えしていきますね。
Contents
デザインの役割ってなんだ?

わかりやすいデザインについてお伝えしていく前に、まずはデザインの役割のことを簡単にお話しなければなりません。
デザインには、大きく2つの役割があります。
ひとつは「装飾」。
もうひとつは「情報伝達」です。
装飾という役割としては、主にグッズや雑貨など商品そのものが多いですね。
そして、情報伝達としてのは主に広告やパッケージなど、日常的に身の回りにたくさんあって、日々消費されています。
あなたが作ろうとしているデザインも情報伝達のものが多いのではないでしょうか?
私も、装飾のデザインよりも情報伝達のためのデザインを作ることが多いです。
さて、情報伝達が目的のデザインで、相手に伝わらなければ意味がないですよね?
伝わるためにはまず、わかりやすく&理解しやすくなければ意味がないです。
デザインの役割についてお話したところで、次はいよいよわかりやすいデザインのコツをお話しさせてもらいますね。
規則性がわかりやすさの鍵
結論からいうと、わかりやすいデザインのためには「規則性」をつくることが重要。
規則のあるものは、私たちの脳みそも喜んでくれると言われます。
なぜなら規則があることで、理解しやすく覚えやすくなるからです。
つまり、「規則がある=わかりやすい」と言えるのですね。
では、規則ってどうやって作ったらいいのでしょう?
規則その1 -はじまりを揃える-
カッコよく言葉にすると「グリッドを意識する」ですかね。
文字や枠の端を揃えておいてあげるということです。
下の画像で説明させてもらいますね。

例えば、こんな感じ。
矢印より左は、一目見てもバラバラだなと感じますよね。
でも、右の方は文字が何について説明しているのかが一目でわかります。
そして、何より左揃えになっているため、どこがそれぞれのはじまりかもわかりやすく見やすいです。
このように、揃えて規則をつくることで、上から下へと視線の誘導もできるんです。
規則その2 -繰り返す-
これは、デザインの4大原則の中にもありますよね。
だから、もしかするとあなたにとっては耳にタコができる内容かもしれません…が少しお付き合いいただけると嬉しいです。
同じパターンのものを繰り返し置いてあげることで、同じ種類のものだとわかりやすいです。
また、視線の動きや理解するという観点からみても、感覚的にわかりやすくなります。
言葉だけでは、わかりにくいので、参考画像をみてみましょう。

このような感じです。
矢印より左側は、配置に動きがあって、おしゃれな紙面では一部活用できるところもあるものの、文字の位置や四角(=写真)のサイズもバラバラでまとまりがないように見えます。
一方、右側は、すっきりしています。なんといってもキレイですよね。
四角(=写真)のサイズも同じ大きさし、四角+文字をひとグループとして繰り返して並べています。
わかりやすいレイアウトなので、相手は「見ようかな♪」という気持ちにもなりやすい。
左と右を比べて、あなたはどちらを読みたいと思いますか?
赤い矢印のように間隔も同じようにとるとより見やすくてすっきりとしたレイアウトになりますよ。
規則その3 -配色でグループ化-
こちらもまずは、下の画像をみていただきましょう。

次に配色で規則をつける方法です。
配色でグループ分けして、さらにそれを色ごとにわけて並べるというシンプルなもの。
でも、これだけでも、いろいろなものが散らばっているよりも読んでもらえる可能性がぐんと上がるでしょう。
(この場合は、繰り返しもなされているので、よりみやすくなっています)
ちなみに、配色は同じ分類のものに同じ色をつけてもいいですし、
画像のように同じ色で少し明るさ(明度)を変えて並べる方法もありますよ。
その場合、次第に色が薄くなる(または濃くなる)並べ方がおすすめです。
ただ、たくさんのグループを色でわける場合は、個人的にはおすすめしません。
なぜなら、あまりにも色が多くなりすぎると、色で分けているということがかえって仇になることもあるからです。
色がたくさんありすぎると、わかりにくくなることもあるので
「自分がそれを見たとき、はたして読みたいと思うか」
「その情報を知りたいと思うだろうか」
ということを基準に検討してみてくださいね。
ちなみのちなみに、どうしても多色並べるというときは、虹色順の並べ方がおすすめしたいです。
デザインした画像が、
ほかの画像と並んだとき
小さく表示されたとき
に目立ち、より相手の目をひきやすくなるからです。
虹色というのは、色相環の順番です。
大雑把にいうと
「赤色→オレンジ→黄色→緑色→青色→藍色→紫色」という順番です。
参考に色相環の画像を載せておきますので、よかったら参考にしてみてくださいね↓

一色のときは・・・
先ほどは色をつかった場合のお話をしました。
でも、場合によっては色が1色しか使えないとか限られたときってありますよね。
一色だけしか使えないというときでも、明度や彩度を変えていいというなら明度・彩度を変えて法則を付けて並べるものひとつの方法です。
ただ、本当に一色だけというとき、繰り返すことのできるポイントはないかを考えてみてください。
下の画像は、形を繰り返しています。

形の他には、「サイズ」「太さ」「情報+余白」なども考えられます。 まとめ
まとめ -デザインで規則性をつくるコツ-
ここまで、わかりやすいデザインのコツについてお伝えしてきました。
ポイントは、
デザインのなかで規則をつくること
そして、規則の作り方はこのような感じでしたね↓
●揃える
●繰り返す
●色でグループをつくる
● 色+繰り返す
●サイズ・太さ・形+余白+繰り返す
規則性があると、見た相手が次にどのような情報がくるかを予測できるのでわかりやすく見てもらいやすくなります。
情報を伝えるためのデザインを作るときは、ぜひ「規則性」を大切にしてあげてくださいね。
抹本
このブログは個人的な研究や視点・観点をもとに執筆しています。
したがって、読者さんのデザインや広告内容の売上等を確実にアップさせるというものではありません。
あくまでこんな工夫があるんだなという観点でよんでいただけると嬉しいです。
コメント